GRヤリス リジカラ適合作業
2021.01.30
前回のブログでチームで使用している「測定機器についてご紹介します。」とご案内したのですが、面白い商品の作業検証ができたので内容を変更してお届けしたいと思います。
「リジカラ」という商品をご存知ですか?
ちょっとコアな商品ですが、車のカスタマイズをされている方なら一度は耳にしたことがあるという方も多いはず。
以前からGRガレージ東京でも取り扱いをしていたのですが、今回新たにGR Tokyo RacingにてGRヤリス・ヤリスへのリジカラ商品設定にあたり、株式会社スプーン様の適合確認にご協力させていただきました。
リジカラを初めて知ったという方のために効果と原理についてご説明いたします。
車のサブフレームとボデーを締結するボルト穴は量産車の場合、組付け易さなどを考慮してボルトの径に対して大きめに作られています。
またプレス面であるサブフレームには締結面に微小なうねりが存在し、ボルトを規定トルクで締め付けたとしても面ズレが発生し、車が本来持つ剛性を発揮することができません。
そこでリジカラではボデーとサブフレーム間の締結部に挟み込むことにより、ボルト穴とボルトの隙間を埋めるとともにサブフレームプレス面のうねりを埋めることで面ズレを防止しボデーとサブフレームを強固に締結します。
これによる効果は車種により異なりますが振動や段差での突き上げ感の軽減、コーナリング時の修正舵低減など様々な効果が得られます。
GRヤリスへの適合作業は非常にスムーズに進み、取り付け時の注意点等についてもレクチャーを受けながら一箇所ずつ確認作業を進めていきます。
本来、作業効率向上のために設けられているクリアランスを狭めているため、場所によってはボルトが非常に入りにくくなっています。
また、ボルトの締め付けによりリジカラ自体も潰れるため通常とボルト締め付け時のトルク感も異なるため注意が必要です。
またGRヤリスだけでなく同時にヤリスにも適合確認作業を実施いたしました。
作業後にGRヤリスの試乗を実施しましたが、私個人の感想としてはステアリング操作初期の応答性が良くなりフロントの剛性感が増したように感じ、また特にリヤ側足回りの初期の動きが良くなり乗り心地も改善したように感じました。
試乗するまでは「本当に効果あるの?」と半信半疑でしたが結果としては「効果あり!」だと思います。
早ければ2月上旬には商品として設定されるそうなのでGRヤリス、ヤリスにお乗りの方は楽しみにしていてください。
もちろんGRガレージ東京各店にて取り扱いいたします。
またそれ以外の車種にも多数設定がありますので興味のある方はぜひご相談ください。
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