投稿日:2021年1月7日
更新日:-
MIRAI 新型車 試乗インプレッション 航続距離
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MIRAI 新型車 試乗インプレッション 航続距離
400km走ってわかった“究極のエコカー”燃料電池車(FCV)の実力!
航続距離やガソリン車との違い、走りや乗り心地、補助金情報まで完全網羅
トヨタ『新型MIRAI』試乗インプレッション

世界ではじめて量産された燃料電池車(FCV:Fuel Cell Vehicle)として2014年にデビューし、“究極のエコカー”として注目を集めたトヨタのMIRAI(ミライ)。2019年の東京モーターショーでは新型MIRAIのプロトタイプが展示され、2020年12月9日にフルモデルチェンジを果たし、2代目が登場しました。初代は、先進的なFCVを強調する近未来的なルックスが特徴でしたが、新型ではプレミアムセダンへ進化しました!
近年は、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車(PHEV)、電気自動車(EV)など、エコカーの選択肢も増えています。しかし、まだ燃料電池車(FCV)の選択肢は少なく、興味はあるけど購入に踏み切れないと感じるお客様も多いのではないでしょうか? 「実際に航続距離はどれくらくらいなの?」「走行性能や乗り心地はどうなの?」「燃料になる水素はどこで補充すればいいの?」と、新しいクルマだけに不安もつきまといますよね。
そこで今回のコラムでは、新型MIRAIで400km以上のロングドライブを行い、わかったことをご紹介します!また、トヨタモビリティ東京では、新型MIRAIの試乗車も用意しておりますので、実際に乗って確かめていただくことも可能です!新型MIRAIの試乗予約も承っておりますので、お気軽にご相談ください。
近年は、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車(PHEV)、電気自動車(EV)など、エコカーの選択肢も増えています。しかし、まだ燃料電池車(FCV)の選択肢は少なく、興味はあるけど購入に踏み切れないと感じるお客様も多いのではないでしょうか? 「実際に航続距離はどれくらくらいなの?」「走行性能や乗り心地はどうなの?」「燃料になる水素はどこで補充すればいいの?」と、新しいクルマだけに不安もつきまといますよね。
そこで今回のコラムでは、新型MIRAIで400km以上のロングドライブを行い、わかったことをご紹介します!また、トヨタモビリティ東京では、新型MIRAIの試乗車も用意しておりますので、実際に乗って確かめていただくことも可能です!新型MIRAIの試乗予約も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

燃料電池車(FCV)や新型MIRAIの基本情報
今回のコラムでは、ロングドライブインプレッションがメインですが、「燃料電池車(FCV)って何?」「初代MIRAIと新型MIRAIで何が変わったの?」と疑問に感じる人もいらっしゃいますよね。そこで簡単に燃料電池車(FCV)のメリットや新型MIRAIで変わったことなど、インプレッションを読む前に知っておきたい基本情報をまとめてみました。詳しく知りたい人は、以下の「もっと見る!」をクリックしてくださいね!

燃料電池車(FCV)とは?

まず簡単に「燃料電池車(FCV)」について説明します。燃料電池車(FCV)は、燃料電池で水素と酸素を化学反応させ、発電した電気エネルギーを使い、駆動用モーターを動かして走行するクルマの総称です。一般的なクルマがガソリンスタンドで燃料を給油するように、燃料電池車(FCV)は水素ステーションで水素を補給します。
メリットは、大気汚染の原因になる二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOx)、炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、浮遊粒子状物質(PM)などの有害ガス排出ゼロでクリーンなことです。走行時に発生するのは水素(水)だけと環境に優しいクルマなんです!そのほかにもエネルギー効率に優れ、電気自動車のように充電も不要で、モーターで走行するので騒音が少ないことも魅力!さらに太陽光やバイオマスなどのクリーンな再生可能エネルギーを利用し、水素を製造することでエコ&クリーン!そのため、燃料電池車(FCV)は“究極のクリーンカー”と呼ばれています。
メリットは、大気汚染の原因になる二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOx)、炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、浮遊粒子状物質(PM)などの有害ガス排出ゼロでクリーンなことです。走行時に発生するのは水素(水)だけと環境に優しいクルマなんです!そのほかにもエネルギー効率に優れ、電気自動車のように充電も不要で、モーターで走行するので騒音が少ないことも魅力!さらに太陽光やバイオマスなどのクリーンな再生可能エネルギーを利用し、水素を製造することでエコ&クリーン!そのため、燃料電池車(FCV)は“究極のクリーンカー”と呼ばれています。

新型MIRAIの見どころをチェック!

2020年12月9日にフルモデルチェンジを果たし、2代目にバトンタッチしたトヨタの燃料電池車(FCV)MIRAI。こちらでは、新型MIRAIの新しくなったポイントをわかりやすくまとめてみました。

どこが変わった?新型MIRAIの開発コンセプト
〜EDGE for FUN FUTURE〜
初代MIRAIは、環境性能の高さを全面に打ち出したスタイルが特徴でした。新型MIRAIでは、さらにクルマ本来の魅力にこだわったエッジの効いた存在感を徹底的に追求し、「EDGE for FUN FUTURE」という開発コンセプトを掲げています。感性に訴えるデザインや唯一無二の走り、究極のエコカーとしての先進性、航続距離に縛られない安心の走行という4つに磨きをかけ、プラットフォームからFCユニットまで刷新しています。まったく新しい燃料電池車(FCV)が誕生したといってもいいでしょう。

最高出力は154psから182psへ、さらにFFからFRに変更
〜パワーユニット&駆動方式〜
クルマ本来の楽しい走りを求め、新型MIRAIではFRレイアウトを採用しています。さらにプラットフォームはレクサスLSと同じ「GL-Aプラットフォーム」を採用。燃料電池システムにも改良が加えられ、水素タンクの配置も変更することで、クルマとして理想的な重量配分50:50を実現。駆動用モーターの最高出力は、初代MIRAIの154ps(113kW)から182ps(134kW)にパワーアップ。FRレイアウトとの組み合わせにより、スポーツカーのような軽快な走りを実現しています。

伸びやかなクーペスタイルが美しいプレミアムセダンへ進化
〜スタイリング〜
初代MIRAIは、近未来的なシルエットが特徴的でした。新型MIRAIは、先進性はそのままに高級感を高めています。具体的には、初代よりも全長を85mm延長し、ホイールベースも140mm長くなっています。全幅も70mm広げられ、ワイド&ローで伸びやかなクーペスタイルのセダンに進化。初代モデルの対抗車種がプリウスだとすれば、新型MIRAIはクラウンやレクサスLSがライバルになります。究極のエコカーでありながらプレミアムセダンとしての風格が加わったわけですね!

新型MIRAIの性能を徹底的にチェック
ロングドライブインプレッション!

燃料電池車(FCV)の基本と新型MIRAIの変更点がわかったところで、気になるのが走行性能や使いやすさです。いくら究極のエコカーでも走りが楽しくなかったり、快適性が低かったりすれば、愛車として購入することに躊躇してしまいますよね。特に新型MIRAIは、減税や補助金を受けられるといっても車両価格700万円以上のクルマです。究極のエコカーであると同時に、価格に見合った走行性能や快適性が求められます。そこで今回は、新型MIRAIの性能や快適性を知るために400km以上のロングドライブを敢行!内外装の質感から走行性能、航続距離、静粛性まで徹底的にインプレッションしていきます。
今回の試乗車
初代MIRAIは、ワングレード構成(ベースグレードのみ)でしたが、新型MIRAIは「G」「G“A Package”」「G“Executive Package”」「Z」「Z“Executive Package”」という5グレード構成になっています。標準グレードの「G」と上級グレードの「Z」、それぞれに高級車としてのゆとりを向上させた「“Executive Package”」、GにはToyota Teammate Advanced Parkなどを装備した「“A Package”」を設定。利用シーンや好みに合わせてグレードを選べるようになったことも新型MIRAIの特徴です。
そして今回のインプレッション車両は、標準グレードのGにToyota Teammate Advanced Parkなどを装備した「G“A Package”」です。ちなみにG“A Package”の車両価格は735万円(税込)で、燃料消費量はWLTCモードで152km/kg、一充填走行距離(航続距離)は約850km(参考値)となっています。駆動方式は2WD(FR)、パワーユニットはトヨタFCスタック(燃料電池)+モーター、乗車定員は5名。合成皮革のシート表皮や235/55R19タイヤ&19×8Jアルミホイール(スーパークロームメタリック塗装)、Bi-Beam LEDヘッドランプ(1眼タイプ/オートレベリング機能付)、快適温熱シート(運転席・助手席)、8.0インチTFTカラーメーター(メーター照度コントロール付)、10スピーカー/オーディオアンプ、インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]などを標準装備。新型MIRAIの車両価格は、以下のとおりです。
そして今回のインプレッション車両は、標準グレードのGにToyota Teammate Advanced Parkなどを装備した「G“A Package”」です。ちなみにG“A Package”の車両価格は735万円(税込)で、燃料消費量はWLTCモードで152km/kg、一充填走行距離(航続距離)は約850km(参考値)となっています。駆動方式は2WD(FR)、パワーユニットはトヨタFCスタック(燃料電池)+モーター、乗車定員は5名。合成皮革のシート表皮や235/55R19タイヤ&19×8Jアルミホイール(スーパークロームメタリック塗装)、Bi-Beam LEDヘッドランプ(1眼タイプ/オートレベリング機能付)、快適温熱シート(運転席・助手席)、8.0インチTFTカラーメーター(メーター照度コントロール付)、10スピーカー/オーディオアンプ、インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]などを標準装備。新型MIRAIの車両価格は、以下のとおりです。
グレード体系と価格
価格帯 : 7,100,000円~8,050,000円
価格帯 : 7,100,000円~8,050,000円
グレード |
価格(消費税込み) |
---|---|
G |
710万円 |
G“A Package” |
735万円 |
G“Executive Package” |
755万円 |
Z |
790万円 |
Z“Executive Package” |
805万円 |
また新型MIRAIは、エコカー減税や環境性能割、グリーン化特例、CEV補助金などを受けることができます。以下は2021年1月時点の情報です。状況によって優遇税制・助成金が変更になる場合もありますので、詳しくはトヨタモビリティ東京までご相談ください。
優遇税制・補助金情報

(A)エコカー減税 100%減税
・自動車重量税の軽減措置、2021年4月30日までの新規登録車が対象
・新車取得時に自動車重量税100%減税の車については、初回継続車検時にも100%減税が適用
※減税額はオプションを含まない車両重量、メーカー希望小売価格(東京地区)をベースに試算
※購入時期によっては、減税率が異なる、もしくは減税対象外となる場合がある
※自動車税は都道府県により運営が異なる。地域によっては減税額が異なる場合がある
(B)環境性能割 3%
2019年10月1日から自動車取得税は廃止となり、自動車の燃費性能等に応じて自動車の購入時に支払う環境性能割*が導入されている。2019年10月1日から2021年3月31日までの間に自家用の乗用車(登録車・軽自動車)を購入する場合、環境性能割の税率1%分が軽減*
※MIRAIに関する税率は非課税であり、臨時的軽減においても非課税となる
※購入時期によっては、減税率が異なる、もしくは減税対象外となる場合がある
(C)グリーン化特例 概ね75%減税
グリーン化特例は購入翌年度の自動車税の軽減措置で、2021年3月31日までの新規登録車が対象。(翌年度の支払い分が減税。購入時には、減税前の税額を月割りで支払う)
※購入時期によっては、減税率が異なる、もしくは減税対象外となる場合がある
(D)CEV補助金<クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金>
・2020年度CEV補助金は2020年2月22日~2021年2月19日までに新規登録済みの自家用車が対象。補助金を受給するには定められた期間(4年または3年)の保有義務あり
・補助金の申請は、購入代金の全額支払い完了後、車両登録後1ヶ月以内に補助金交付申請書等の必要書類を次世代自動車振興センターに提出することで完了
・審査後に承認されると、センターから補助金が交付される。クレジット契約等の購入の場合は、代金の支払いを証明する信憑(領収書)の写しと、車両の使用者を証明する保管場所標章番号通知書(車庫証明書)、または任意自動車保険契約書が必要
※申請書受付期間は2020年4月27日から2021年3月1日(次世代自動車振興センター必着)
※補助金の予算超過によっては申請受付期間中であっても補助金額が変動する場合がある
※受付締切日より前に予算枠を超過する場合は、締切日が前倒しになる
■地域によっては、CEV補助金に加え、さらに地方自治体独自の補助金が対象となる場合があります
例 : 東京都による2020年度の助成
<対象>
・都内に事務所または事業所を有する法人・個人事業主、住所を有する個人、ならびに上記の者とリース契約を締結した、都内に事務所または事業所を有するリース事業者。
・初度登録された日に、CEV補助金の対象となっていること。
・2021年2月28日まで初度登録した車両で、代金の支払いが2021年3月5日までに完了していること。
・自動車重量税の軽減措置、2021年4月30日までの新規登録車が対象
・新車取得時に自動車重量税100%減税の車については、初回継続車検時にも100%減税が適用
※減税額はオプションを含まない車両重量、メーカー希望小売価格(東京地区)をベースに試算
※購入時期によっては、減税率が異なる、もしくは減税対象外となる場合がある
※自動車税は都道府県により運営が異なる。地域によっては減税額が異なる場合がある
(B)環境性能割 3%
2019年10月1日から自動車取得税は廃止となり、自動車の燃費性能等に応じて自動車の購入時に支払う環境性能割*が導入されている。2019年10月1日から2021年3月31日までの間に自家用の乗用車(登録車・軽自動車)を購入する場合、環境性能割の税率1%分が軽減*
※MIRAIに関する税率は非課税であり、臨時的軽減においても非課税となる
※購入時期によっては、減税率が異なる、もしくは減税対象外となる場合がある
(C)グリーン化特例 概ね75%減税
グリーン化特例は購入翌年度の自動車税の軽減措置で、2021年3月31日までの新規登録車が対象。(翌年度の支払い分が減税。購入時には、減税前の税額を月割りで支払う)
※購入時期によっては、減税率が異なる、もしくは減税対象外となる場合がある
(D)CEV補助金<クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金>
・2020年度CEV補助金は2020年2月22日~2021年2月19日までに新規登録済みの自家用車が対象。補助金を受給するには定められた期間(4年または3年)の保有義務あり
・補助金の申請は、購入代金の全額支払い完了後、車両登録後1ヶ月以内に補助金交付申請書等の必要書類を次世代自動車振興センターに提出することで完了
・審査後に承認されると、センターから補助金が交付される。クレジット契約等の購入の場合は、代金の支払いを証明する信憑(領収書)の写しと、車両の使用者を証明する保管場所標章番号通知書(車庫証明書)、または任意自動車保険契約書が必要
※申請書受付期間は2020年4月27日から2021年3月1日(次世代自動車振興センター必着)
※補助金の予算超過によっては申請受付期間中であっても補助金額が変動する場合がある
※受付締切日より前に予算枠を超過する場合は、締切日が前倒しになる
■地域によっては、CEV補助金に加え、さらに地方自治体独自の補助金が対象となる場合があります
例 : 東京都による2020年度の助成
<対象>
・都内に事務所または事業所を有する法人・個人事業主、住所を有する個人、ならびに上記の者とリース契約を締結した、都内に事務所または事業所を有するリース事業者。
・初度登録された日に、CEV補助金の対象となっていること。
・2021年2月28日まで初度登録した車両で、代金の支払いが2021年3月5日までに完了していること。
次世代エコカーからプレミアムセダンに進化したエクステリア
まず実車を見て感じたのが大きさ。初代MIRAIのボディサイズは全長4,890mm×全幅1,815mm×全高1,535mmでしたが、新型MIRAIのボディサイズは全長4,975mm×全幅1,885mm×全高1,470mmとひとまわりサイズアップしています。全高こそ低くなっていますが、全長・全幅ともに拡大し、ワイド&ローでスポーティなスタイリングが印象的です。ちなみにトヨタの上級セダンであるクラウンのボディサイズは、全長4,910mm×全幅1,800mm×全高1,455mmなので、新型MIRAIのほうが大きいことがわかります。全長5m近くあるので、トヨタの最上級セダンといっても良いでしょう。
それもそのはず、新型MIRAIは、上級車種と同じ「GA-Lプラットフォーム」が採用されているのです。さらに19インチタイヤ&ホイール、グレードによっては20インチタイヤ&ホイールを標準採用しているので、エコカーという垣根を超えたラグジュアリーセダンとしての風格が漂っています。実際に車両を見に来られたり、試乗されたりするお客様の多くは、プリウスをはじめとしたエコカーと比較するのではなく、高級輸入車を比較対象に据え、エコ&クリーン以上に走りや質感にこだわりを持たれているようです。
それもそのはず、新型MIRAIは、上級車種と同じ「GA-Lプラットフォーム」が採用されているのです。さらに19インチタイヤ&ホイール、グレードによっては20インチタイヤ&ホイールを標準採用しているので、エコカーという垣根を超えたラグジュアリーセダンとしての風格が漂っています。実際に車両を見に来られたり、試乗されたりするお客様の多くは、プリウスをはじめとしたエコカーと比較するのではなく、高級輸入車を比較対象に据え、エコ&クリーン以上に走りや質感にこだわりを持たれているようです。

特に気に入ったのが伸びやかなサイドシルエット。全長が大幅に伸び、ルーフ高を抑え、クーペのようなフォルムはシンプルながら高級感があり、街中でも独特の存在感を放っています!
シンプルながら上質な空間が広がるインテリア
ドアを開けて乗り込むと、上品かつシンプルなインテリアが目に飛び込んできます。決して派手ではないですが、センターには12.3インチ高精細TFTワイドタッチセンターディスプレイを装備し、メーターパネルにはフル液晶の8.0インチTFTカラーメーター(メーター照度コントロール付)を採用。車両中央に水素タンク1基がレイアウトされているので、センタコンソールの高さはありますが、いかにも高級FRセダンらしいインテリアといった印象を受けます。また包み込むような非対称パターンのダッシュボード、始動時に運転席やステアリングが自動でスライドして乗り降りをサポートする「パワーイージーアクセスシステム(運転席)」など、高級車ならではの凝った作り込みが随所に見られます。

運転して気づいたことが見切りのよさです。傾斜の大きなAピラーは、予想以上に見通しがよく、左右や上方の視界も良好。外から見ると非常に長く見えるボンネットもフロントグリル部分が切れ落ちたデザインになっているので、運転席に座ってみるとそれほど長さを感じさせません。窮屈感もなく、高級車らしいゆとりを感じるドライビングシートになっています。
ショーファーカーとしても考えられたリヤシート
リヤシートもフロントシートと同様、センタートンネルの盛り上がりが大きいですが、それが左右で独立した印象を与えてくれます。広さや頭上の高さも十分にあるので、お客様をもてなすショーファーカーとしても通用する上質な空間が広がっています。また後席用にAC電源やUSBソケットも備えているので、スマートフォンの充電はもちろん、急なビジネスでパソコンを使いたいときにも安心です。
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乗車定員は、先代は4名でしたが、新型は5名になっています。センタートンネルの高さはありますが、後席の大人2名であればゆったりとくつろげる空間が広がっています。
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後席用にAC電源とUSBソケットも装備しているので、パソコンやスマートフォンの充電にも対応しています。
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9インチのゴルフバッグが3個収納できるラゲージルーム。フラットな形状なので使いやすく、セダンとしては収納力も十分ですね!
FRレイアウトがもたらす安定感とモーター駆動による圧倒的なトルク特性
さっそくスタートボタンを押すと、当たり前ですがエンジン音もなく、静かにナビゲーションやメーター、そのほか照明類などが点灯します。燃料電池車(FCV)というと特別なクルマのよう感じますが、基本的にはモーターで走行するのでハイブリッドカーや電気自動車と同様です。プリウスをはじめとしたハイブリッドカーに乗った経験があれば、親しみを覚えるかもしれません。アクセルを踏み込めば、モーター特有のトルクでグイグイと加速していきます。少しアクセルを踏み込めば、低速域からシートに体が押し付けられるほどの加速感は快感!この瞬時にパワーとトルクが立ち上がる、滑らかな加速フィールはエンジンには真似できない芸当で、モーターならではでしょう。
グッと後ろから押されるような加速感からFR(後輪駆動)らしさも感じます。ちなみに新型MIRAIの車両重量は1920〜1950kgです。今回試乗したG“A Package”は、車重1920kgと2t近い重量級セダンにも関わらず、非常に軽快な加速感とステアリングフィールが味わえ、FR化の恩恵をダイレクトに感じられました。もちろん車重もあり、ボディも大きいのでロール感は多少ありますが、思った以上にコントロール性に優れているというのが第一印象です。
一般道から高速道路、ワインディング、さらには狭い住宅街に都内の渋滞、山中湖方面では薄っすらと積雪した路面にも遭遇しましたが、思った以上に普通のクルマとして扱えることに驚きました。滑りやすい路面でもしっかりとタイヤを押し付け、ブレーキフィーリングの癖も少なく、安心してロングドライブしたくなるクルマですね!高速巡航はもちろん、ワインディングでも攻めたくなるクルマでした。
また新型MIRAIでは、「エコ」「ノーマル」「スポーツ」の走行モードが用意されており、スポーツモードにするとアクセルに対してパワー&トルクの立ち上がりも鋭くなってスポーティに変貌。エコモードでは、少しもっさりとした印象もありましたが、違いを体感しやすいんじゃないかなと思います。それに低重心化の恩恵もあり、速度を上げてもフラットな乗り心地は上級セダンらしい印象ですね。
意外だったのが取り回しのよさです。全長5m近い大柄なボディなので高速巡航での安定感は言わずもがな、狭い住宅街でもサイドの見切りがよく、思った以上に小回りが効く印象です。もちろんコンパクトカーと比較すれば多少大変ですが、慣れてしまえば都内の狭い住宅街や駐車場でも安心して乗りこなせそうです。実際に今回は都内のコインパーキングを利用したり、車幅ギリギリの住宅街を走行したり、いろいろなシチュエーションを試してみましたが、大きすぎて入れないと断念するようなことはありませんでしたよ。
グッと後ろから押されるような加速感からFR(後輪駆動)らしさも感じます。ちなみに新型MIRAIの車両重量は1920〜1950kgです。今回試乗したG“A Package”は、車重1920kgと2t近い重量級セダンにも関わらず、非常に軽快な加速感とステアリングフィールが味わえ、FR化の恩恵をダイレクトに感じられました。もちろん車重もあり、ボディも大きいのでロール感は多少ありますが、思った以上にコントロール性に優れているというのが第一印象です。
一般道から高速道路、ワインディング、さらには狭い住宅街に都内の渋滞、山中湖方面では薄っすらと積雪した路面にも遭遇しましたが、思った以上に普通のクルマとして扱えることに驚きました。滑りやすい路面でもしっかりとタイヤを押し付け、ブレーキフィーリングの癖も少なく、安心してロングドライブしたくなるクルマですね!高速巡航はもちろん、ワインディングでも攻めたくなるクルマでした。
また新型MIRAIでは、「エコ」「ノーマル」「スポーツ」の走行モードが用意されており、スポーツモードにするとアクセルに対してパワー&トルクの立ち上がりも鋭くなってスポーティに変貌。エコモードでは、少しもっさりとした印象もありましたが、違いを体感しやすいんじゃないかなと思います。それに低重心化の恩恵もあり、速度を上げてもフラットな乗り心地は上級セダンらしい印象ですね。
意外だったのが取り回しのよさです。全長5m近い大柄なボディなので高速巡航での安定感は言わずもがな、狭い住宅街でもサイドの見切りがよく、思った以上に小回りが効く印象です。もちろんコンパクトカーと比較すれば多少大変ですが、慣れてしまえば都内の狭い住宅街や駐車場でも安心して乗りこなせそうです。実際に今回は都内のコインパーキングを利用したり、車幅ギリギリの住宅街を走行したり、いろいろなシチュエーションを試してみましたが、大きすぎて入れないと断念するようなことはありませんでしたよ。

山中湖方面へのドライブではワインディングも走行。雪がちらつく悪条件の中でも安定した走りを見せてくれました。ちなみに新型MIRAIには、SNOWモードも用意されているので、滑りやすい路面でも安心です。こういった細かい機能も嬉しいですね!
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ボンネットの中に燃料電池システムの要となるFCユニットが鎮座。カバーがかかっているので一見するとエンジンのように見え、普通の人が見れば燃料電池車(FCV)とは気づかないのではないでしょうか?このFCユニットで水素を酸素を化学反応させ、発電を行います。
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充電状態や走行状態によってFCスタックをはじめとした燃料電池ユニットが稼働しますが、ハイブリッド車のようにエンジンが始動するわけではないので音もなく、液晶モニターを見なければ変化には気づかないでしょう。
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今回は試せていませんが、ボンネットを開けると、FCスタックに外部給電アウトレットもついてます。外部給電器(別売)を接続することで大出力の電力を住宅や電気製品に供給できるので、災害等の緊急時に心強いですね。燃料電池車(FCV)は、移動するためにモビリティとしてはもちろん、いざというときには電源の確保にも使えることを付け加えておきたいです。
エンジン音のしないFCVだからこそ重要な静粛性
エンジン音が発生しないFCVで気になるのが静粛性でしょう。新型MIRAIは、非常に静かなものです。一般道であれば無音に近く、高速巡航時でも風切り音は最小限に抑えられていると感じました。ただ、19インチタイヤということもあり、多少のゴツゴツ感やロードノイズは感じるかも!? といってもオーディオをオフにして、耳を澄まして少し聞こえる程度なので、普通にのっていて気になるユーザーは少ないと思います。

エンジンを持たない燃料電池車(FCV)なので静かなことは当たり前ですが、非常に高い静粛性に感動!ハイブリッド車であれば、エンジン始動時に多少の振動や騒音を感じますが、燃料電池車(FCV)は常に無音に近い静粛性が魅力です。また、徹底的にボディ剛性を確保し、さらに遮音対策も施されているため、街乗りでは本当に快適でした。

風切り音もほとんど聞こえず、高速巡航でも静粛性の高さを感じます。エンジンの振動や騒音もないので、逆に路面の砂利を拾ってタイヤハウス内にぶつかる音、路面とタイヤが設置することで起こるロードノイズなど、普通のクルマなら気づかない音が耳に入ってくるほどです。
メーカー公表値は850km、実測での航続距離は?
最後に新型MIRAIの購入でもっとも気になるのが航続距離でしょう。初代MIRAIの航続距離は、メーカー公表値で630kmでしたが、新型は従来比+30%となる約850km(Gグレードの場合、Zグレードは750km)になっています。その理由として水素搭載容量が4..6kgから5.6kgに拡大され、さらにシステムの刷新により燃費性能が向上したことが挙げられます。ただし、あくまでメーカー公表値なので、走行条件やエアコンの使用状況によっても航続距離が変化します。そこで今回は、より普段の走行に近い状態でどれくらいの距離を走行できるのか、ロングドライブで検証してみました。
まず、水素を満タンに入れた状態でメーター上に表示された航続可能距離は“536km”でした。これはエアコンをオフにした状態です。通常走行を考えるとエアコンは必須だと思いますので、オートエアコンをオンにすると後続可能距離が“489km”に変化。FCVの場合、エアコンの使用によって大きく航続距離が変わりますが、新型MIRAIの場合は50kmほど航続可能距離が短くなるようです。
では、実際の走行でチェックしてみます。今回は一般道路と高速道路を織り交ぜて381.9kmほど走行してみました。内訳は、高速道路が約300km、一般道が約80kmです。高速道路・一般道路ともに制限速度を守り、極端なエコ運転はせずに流れにのるように心がけて運転しています。そのほか一般道路の一部ではワインディングも走行しているので、燃費計測としては少しきびしい条件になっていると思います。また、運転中は常にオートエアコンを使用しています。
■走行前にメーターに表示された航続可能距離(満タン時)
エアコンオフの場合:536km
エアコンオンの場合:489km
■381.9km走行した時点で残りの航続可能距離
メーター表示で航続可能距離162km
■実際に走行した距離と航続可能距離(メーター表示)の合計
543.9km(381.9km+162km)
満タン時に表示された航続可能距離は489km(エアコン使用)だったので、実際はそれより50km以上航続距離が伸びていることがわかります。ちなみに381.9km走行後に水素を充填したところ、3.71kgが入りました。消費した水素と走行距離から実燃費を計算すると、381.9km÷3.71kg=102.938km/kgとなります。新型MIRAIのタンク容量は5.6kgなので、実燃費から計算すると満タン状態で約576km走行可能ということがわかりました。
■381.9km走行後に充填できた水素の量
3.71kg(新型MIRAIのタンク容量は5.6kg)
■消費した水素と走行距離から計算した実燃費
102.938km/kg(381.9km÷3.71kg)
■実燃費から計算した航続可能距離
約576km(102.938km/kg×5.6kg)
今回のロングドライブインプレッションでは、常にエアコンを使用しているので、エアコンをオフにすれば単純に+50km以上航続可能距離が伸びるはずです。その場合の航続可能距離は約626kmです。もちろん走行条件によっても変わりますが、実測で600km前後は水素充填せずに走行可能と言えるでしょう。
メーカー公表値850kmと見比べると差が大きいですが、極端な燃費走行はせず、なおかつエアコンも常に使ったものとお考えください。また、FCVの場合、気温によって航続可能距離も変動し、特に気温の低い時期は走行距離が短くなる傾向もあるので、季節によっても多少変化があると予想されます。今回は、あくまで限定された条件のもとでの航続距離計算と思っていただければ幸いです。
ただ、東京-大阪間の距離が約500kmなので、600km前後走行できるのであれば安心して大都市間の移動にも使えます。あまりギリギリでの走行はおすすめしませんが、航続距離が伸びたことで行動範囲もかなり広くなったと言えます。
まず、水素を満タンに入れた状態でメーター上に表示された航続可能距離は“536km”でした。これはエアコンをオフにした状態です。通常走行を考えるとエアコンは必須だと思いますので、オートエアコンをオンにすると後続可能距離が“489km”に変化。FCVの場合、エアコンの使用によって大きく航続距離が変わりますが、新型MIRAIの場合は50kmほど航続可能距離が短くなるようです。
では、実際の走行でチェックしてみます。今回は一般道路と高速道路を織り交ぜて381.9kmほど走行してみました。内訳は、高速道路が約300km、一般道が約80kmです。高速道路・一般道路ともに制限速度を守り、極端なエコ運転はせずに流れにのるように心がけて運転しています。そのほか一般道路の一部ではワインディングも走行しているので、燃費計測としては少しきびしい条件になっていると思います。また、運転中は常にオートエアコンを使用しています。
■走行前にメーターに表示された航続可能距離(満タン時)
エアコンオフの場合:536km
エアコンオンの場合:489km
■381.9km走行した時点で残りの航続可能距離
メーター表示で航続可能距離162km
■実際に走行した距離と航続可能距離(メーター表示)の合計
543.9km(381.9km+162km)
満タン時に表示された航続可能距離は489km(エアコン使用)だったので、実際はそれより50km以上航続距離が伸びていることがわかります。ちなみに381.9km走行後に水素を充填したところ、3.71kgが入りました。消費した水素と走行距離から実燃費を計算すると、381.9km÷3.71kg=102.938km/kgとなります。新型MIRAIのタンク容量は5.6kgなので、実燃費から計算すると満タン状態で約576km走行可能ということがわかりました。
■381.9km走行後に充填できた水素の量
3.71kg(新型MIRAIのタンク容量は5.6kg)
■消費した水素と走行距離から計算した実燃費
102.938km/kg(381.9km÷3.71kg)
■実燃費から計算した航続可能距離
約576km(102.938km/kg×5.6kg)
今回のロングドライブインプレッションでは、常にエアコンを使用しているので、エアコンをオフにすれば単純に+50km以上航続可能距離が伸びるはずです。その場合の航続可能距離は約626kmです。もちろん走行条件によっても変わりますが、実測で600km前後は水素充填せずに走行可能と言えるでしょう。
メーカー公表値850kmと見比べると差が大きいですが、極端な燃費走行はせず、なおかつエアコンも常に使ったものとお考えください。また、FCVの場合、気温によって航続可能距離も変動し、特に気温の低い時期は走行距離が短くなる傾向もあるので、季節によっても多少変化があると予想されます。今回は、あくまで限定された条件のもとでの航続距離計算と思っていただければ幸いです。
ただ、東京-大阪間の距離が約500kmなので、600km前後走行できるのであれば安心して大都市間の移動にも使えます。あまりギリギリでの走行はおすすめしませんが、航続距離が伸びたことで行動範囲もかなり広くなったと言えます。
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水素が満タン状態で表示された航続可能距離は536kmでした。この表示は、エアコンをオフにした状態です。
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水素が満タンの状態で、エアコンをオンにすると航続可能距離は489kmになりました。
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381.9km走行後の水素残量は1/4ほどで、航続可能距離は162kmと表示されています。この状態で水素を充填したところ3.71kg入りました。

イワタニ水素ステーションで聞いた“水素”の話

新型MIRAIを購入するうえで気になるのが水素ステーションではないでしょうか?現在、官民一体になり、水素ステーションの普及活動を行っていますが、まだガソリンスタンドに比べれば少ないというのが現状です。そこで今回は、水素ステーションの運営を行っているイワタニグループでお話をうかがってきました。

水素の価格について
イワタニ水素ステーションでは全国一律1100円/kg
水素の価格については、水素ステーションによって多少の差がありますが、イワタニが運営している水素ステーションの場合は全国一律1100円/kgとなっています。新型MIRAIのタンク容量が5.6kgなので、完全に空っぽの状態で6160円という計算になります。ちなみに価格設定については、「通常のガソリンと同程度に設定しています。また今後は、もっと利用してもらえるように価格を抑えるために研究・開発にも力を入れています。水素は、FCVだけではなく、今後は発電等に拡大する可能性があります。そうなれば低価格化も進んでいくはずです」とイワタニ・広報部の岡田さん。ランニングコストの面から見てもガソリンと水素で大きな違いはなく、水素は排出ガスゼロとエコな燃料といえますね!

水素充填にかかる時間について
約3分で満タン、充填の速度はガソリン車と同等
水素の充填にかかる時間は、残量によっても多少前後しますが3分前後ということでした。水素の充填というと時間がかかりそうですが、実際のところはガソリンの給油と大差がないようです。実際に今回の試乗インプレッションの間に2回ほど水素の充填を行いましたが、ガソリンの給油よりも早いくらいに感じました。また、水素の充填タイミングについて水素ステーションでうかがったところ、「MIRAIは、航続可能距離がメーターに表示されますが、あまり無理せず早めに入れてくださいね。また、気温も航続可能距離に影響します。特に冬場は航続可能距離が短くなるので気をつけてください。また、FCVは、エアコンも燃費に大きく影響するので、冬場はシートヒーターをうまく活用するというのも航続距離を伸ばすポイントですよ」と教えてくれました。

水素ステーションの数ついて
現在137箇所が稼働、2025年までに320箇所まで拡大予定
水素ステーションは、2020年12月時点で4大都市圏を中心に137箇所が稼働しています。また、国の水素・燃料電池戦略ロードマップでは、2020年度中に160箇所、2025年度までに320箇所の水素ステーションを整備するという目標が掲げられています。実際にイワタニ水素ステーションも現在38箇所が稼働しており、2021年3月までに15箇所が開業予定という話でした。今はまだ珍しい水素ステーションですが、今後はどんどん全国に広がり、ガソリンスタンドと同じように利用できる日がやってくるはずです。

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